Interview with Eiri Iwakura (only in Japanese)
インタビュー:デザイナー岩倉営利
2015年10月、ayanomimiは、「岩倉榮利デザイン展 IN コペンハーゲン」の企画プロデュースを行いました。岩倉氏に当時の感想や今後のビジョンなどを伺いました。
1. まず、コペンハーゲンで展示会を開催されるまでの経緯について振り返りたいと思います。
日本とデンマークを繋ぐビジネスを手掛けるayanomimiから、「365日デザイナー」プロジェクトのお話をいただいたのがきっかけです。Part1として2015年3月に、ayanomimi代表の岡村彩さんの司会のもと、デンマークで活躍されている日本人デザイナー岡村孝さんと日本のデザイナー岩倉榮利によるトークセッションを行いました。また、デンマークで40年デザイン活動をしてきた岡村孝さんとErik MarquardsenさんのO&Mデザイン展覧会を、東京のリビングデザインセンターOZONE で開催しました。建築、インテリア関連ビジネスの事務所の方々やジャーナリストの方々など、たくさんの人たちにご覧いただき、心温まるレセプションパーディーなども開くことができました。次にPart2として同年10月に、「岩倉榮利デザイン展inコペンハーゲン」の企画、展示をする運びとなりました。
2. コペンハーゲンで展示をされてよかったことは、どんなことですか?
「岩倉榮利デザイン展inコペンハーゲン」の会場となったコペンハーゲンのA. Petersen Collection & Craftでのオープニングイベントでは、デンマークのデザイン業界を代表する大勢の方々にお集まりいただき、”EIRI IWAKURA DESIGN”の40周年もお祝いしていただきました。特に初の海外展示であった初期の作品、KARAS、KABUTO、KAMUIは、デザイン王国であるデンマークで絶賛されたようです。また、ディスプレーも素晴らしく、バランスの良い爽やかな会場になっていました。企画をしてくれた岡村彩さん、すべての展示運営を行ってくれたPetersenさんには、深く感謝しています。さらに、会場でデンマークの全国紙『Politiken』の記者からインタビューを受け、日本をテーマにした特別紙『デンマークに通る想い』で、その内容が掲載されました。
3. 企画から運営を通して、デンマークと日本の文化的な違いなどで苦労されたことはありましたか?
企画から運営については、ayanomimiとA. Petersenギャラリーにすべてをお任せし、私自身は作品、40年前のデビュー作のスケッチ資料をお送りしただけで、特に難しかったことはありませんでした。また、40年ぶりに行ったコペンハーゲンの町並みは、ほとんど変わることなく、日本とデンマークの文化的な違いは不思議な事に違和感を感じる事はありませんでした。
4. ayanomimiと一緒に仕事をして良かったことなどがあれば、教えてください。
ayanomimiの岡村彩さんは日本をデンマークに、さらに世界へ繋ぐ新しいビジネスの窓口になりたいという思いが強く、その情熱に私のできることがあるとすれば、何事も協力したい気持ちがすべてでしたし、結果的には心温まる楽しい企画内容となり、次のビジネスに発展することが考えられ、大変感謝しています。また、『Politiken』につづき、2015年11月13日にデンマークの全国紙『Børsen』にて、「岩倉榮利デザイン展inコペンハーゲン」に関する記事が3ページも掲載され、大変驚いたとともに、とても光栄でした。デンマークの2大新聞に大きく取り上げられた事は、次のビジネスチャンスに大いに活かされる事と思います。
5. 最後に、今後の岩倉さんの目標についてお聞かせください。
2018年は、デザインをはじめて約50年、私自身70歳になるふしめの年です。日本の生活デザインにかかわる特に私自身の集大成の「椅子展」をテーマにした展示会を、できれば日本、上海、デンマーク等で開ければと考えています。
Photo: ayanomimi
Interviewer: Sumire Nagasawa