ayanomimi

WORKS

31/12/2016

Tokyo Denmark Week 2016 – Portfolio Magazine

東京デンマークWEEK 2016  ポートフォリオ・マガジン

【ポートフォリオ・マガジン】
テキスト: Tomonori Makita, Aya Okamura // 写真: Kazuma Takigawa, Hiroshi Kato, Junichi Takahashi // 表紙: Yuta Sawamura // グラフィック: mok architects, Makita Engineering // 協力: Ranko Motomura, Riki Matsuo, Hiroaki Suzuki, Yurie Hitoe // 印刷: MIC. Ltd. (Japan), 発行元: ayanomimi

日本やデンマークのイメージをただただ受け継ぐのではなく、自ら良い方向に影響していきたい、という考えに共感し「ポートフォリオ・マガジン」の企画を立ち上げました。この企画は日本の「最新技術」と「紙」にこだわった「マガジン」と、その「マガジン」に登場しているクリエイターを東京に招いて行う「イベント」から構成されました。

一期一会だったと思える瞬間を求め、自ら動きその瞬間を今か!と楽しむ才能に長けたメンバーに囲まれて今年の東京デンマークWeekは幕を閉じました。見えないことを誰よりも考えて、目の前のことを人一倍肌で感じようとする、滝川一真、蒔田智則、加藤比呂史、高橋惇一。彼らの今後の活動が期待されます。今回の企画を近くから遠くから支えてくれた皆さま。本当に有り難うございました!

オンラインで読む:ポートフォリオ・マガジン(デジタル)

【ポートフォリオ・マガジンについて】(文:ayanomimi)
何かに挑戦しつづけること、楽しいことを追い求めること、仲間と一緒に作ること。とても普遍的でどこにでもある話しかもしれないけど、この時代にコペンハー ゲンという土地を選んだこのメンバーと何かを作りたいという思いから、【ポートフォリオ・マガジン】は生まれました。「ポートフォリオ」なのでじっくり 読む雑誌ではありません。名前を覚えてもらい、一緒に仕事をしてみたいと思う人達に出会うためのツールです。2016年夏、日本とデンマークの架け橋になる新たなプロジェクト【ポートフォリオ・マガジン】をお楽しみ下さい。

【ポートフォリオ・マガジンのあとがき】(文:蒔田智則)
今年のコペンハーゲンは残暑が厳しい。9月も中頃に差し掛かろうとしているのに、街には太陽が降り注ぎ、人々は夏を名残惜しむように日光浴にいそしんでいる。【ポートフォリオ・マガジン】と名をうったこの企画もこれでひとまず終わりに向かっている。個性の強い4人のクリエイター達とは別に、彼らを一つにまとめ上げる‘ナビゲーター役’ということでこの企画に参加させてもらったが、それもひとまずおしまい。僕の2016年の夏の思い出はつまりこういうことになった。お互いを「創造性」というテーマでインタビューし合しあい、その原点はどこから出てくるのかを考えて、共有されたイメージのもと、4人が1つのポートフォリオを製作するという企画。わずか1ヶ月弱という短い期間で行われたこの実験的な試みで、職種は違えど変わらないクリエイター達の情熱を多く感じる機会に出会えた。
この【ポートフォリオ・マガジン】を作るにあたって、自分たちが海外で生活する日本人であることを意識した。理由は何にせよ、北欧コペンハーゲンに来て、生きている。そこでの経験を通して、養われた新たな考え方をもっと伝えていきたい。日本とデンマークの間では、お互いを理解しあい、学びあっていけるような潜在的な可能性が多くある気がする。それをシェアできるような場所をもっと増やしていきたい。 それは単純な海外と日本の比較の場ではなくて、多様性の一つを増やすような場所であってほしい。 ‘日本とデンマークを結ぶ架け橋’という言葉を何度か使ったが、それはこの【ポートフォリオ・マガジン】がお互いについて考える良いきっかけになってほしい、という思いから出た言葉である。あなたがいま手に取っている1冊には、今回協力してくれた仲間たちのそんな気持ちが込められている。

【ポートフォリオ・マガジン】に登場するプロフィール:

滝川 一真 (タキガワ カズマ)/写真家
ビジュアルアーツ大阪卒業後、アシスタントフォトグラファーを経て2008年より大阪を拠点にフリーランスフォトグラファーとして活動。2010年デン マークのコペンハーゲンに活動の拠点を移す。Henrik Bülow氏に師事し、6年間コペンハーゲンを中心にアムステルダム、ロンドン、ベルリンなどヨーロッパ中でその活動を展開する。2016年満を持して再 度日本に活動の拠点を移す。

蒔田 智則(マキタ トモノリ)/エンジニア/ライター
人を幸せにするエンジニアリング「Makita Engineering」代表。20代の半分を東京、残りの半分をロンドンで過ごす。デンマーク人との結婚を機にデンマークに移住。デンマーク工科大学院 建築工学修士課程修了(エネルギーデザイン)。エンジニアとして働く傍ら、男目線の北欧をテーマにヴィンテージカー、バイク、住宅、スケートボードなどの 記事を書く。2児の父。

加藤 比呂史(カトウ ヒロシ)/建築家
武蔵工業大学(現、東京都市大学)卒業後、藤本壮介建築設計事務所、日建設計を経て、2010年秋、デンマークへ。コペンハーゲンの設計事務所 COBEで働く。2011年、自分たちの興味の向くままに活動するプラットフォームとして、「KATO×Victoria」をVictoria Diemer と共同設立。現在、Rambøll Head Officeに勤務。建築設計、ランドスケープデザイン、都市計画などに従事。

高橋 惇一 (タカハシ ジュンイチ)/料理人
小さい頃から料理には興味があり、初めて作った料理が見よう見まねのオムライス。高校卒業後、東京の調理専門学校へ。後にフランス料理店「ヌキテパ」にて 修業。その後、約1年和食、イタリア料理、などを勉強。ビストロ「ラ・レプブリック」で働く中で本場のフランスを体験したく、パリ、リヨン、南仏に食の旅 に向かう。帰国後、麻布十番のフランス料理店へ。三田のコートドールの斉須シェフの元で修業したシェフから技術、そして、料理に対する考え方を学んだ。 「Noma」(ノーマ)の本「北欧料理の時間と場所」に出会い、デンマークNomaでの研修へ。そして半年後、正式にスタッフに採用される。2016年よ り、スーシェフとクリエイティブ・チームのR&Dシェフとして働く。

岡村 彩(オカムラ アヤ)/プロデューサー
コペンハーゲンで生まれ育ち7歳の時からアルネヤコブセン設計の個人住宅に暮らす。 地元の幼稚園、学校に通いデンマークの教育を受けて育つ。2006年コペンハーゲン商科大学卒業後大学院に進み、在学中に慶應義塾大学大学院に留学しなが らデンマークのデザイン企業の日本セールスを担当。 2009年の卒業後コペンハーゲン商科大学の起業家インキュベーションオフィスCopenhagen School of Entrepreneurshipの一期生となりビジネスコンサルティング会社ayanomimiを設立。日本とデンマークのポテンシャルを活かしたコン サルティングと新たなビジネスモデルの企画プロデュースを行っている。

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